究極のワンルーム住宅(究極のバリアフリー住宅)
ご夫婦ともにリハビリテーションに関する職につかれているお施主さん。
目指すは、究極の終の住処。
お子さんも自立され、これからはお二人のゆったりとした生活が始まります。
タイトル:究極のワンルーム住宅(究極のバリアフリー住宅)
この度のプロジェクトを経て、つくづく住宅は特殊解だなと感じました。
ご夫婦ともにリハビリテーションに関する職につかれ、目指すは究極の終の住処。
いろいろな要望が渦巻く中、施主さんと様々な議論を積み重ねてつくりあげた住宅です。
要望を整理していく思考の中で、ある日突然全員が腑に落ちる提案が見つかりました。
それはとてもシンプルな構成の、施主さんのコンセプトの根底まで削ぎ落として、抽象化したような住宅でした。
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仕切られたスペースは三角形のトイレとお風呂のみ。
将来の生活スタイルに柔軟に応える、究極のワンルーム住宅です。
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敷地条件や敷地形状はある意味ありふれた条件でしたが、施主さんの考え方次第で
このような住宅が実現する。その瞬間に立ち会えるのが建築家の喜びでもあります。
ほかの誰のためでもない、その施主さんにとって特別な存在となる住宅を目指しています。
内部空間がそのまま建物のかたちになっています。外壁は耐候性がよく手入れの簡単なガルバリウム鋼板です。介助は必要ですが、段差を小さく抑えた階段で車いすでも一段づつのぼることができます。
ひろびろとした玄関。外部ポーチから内部まで、床の段差なくつながっています。
玄関周辺の見返し。右手の引戸がトイレの入口です。玄関脇のパイプは、建物上部に溜まった暖気を床下に吹出すためのダクトです。
この住まいのメイン部分。三角形のトイレです。便器の両脇に介助スペースが確保されています。状況に応じて、斜めの壁は全面取り外しできるようになっています。将来の生活スタイル変化への対応が可能となっています。
この住まいの断面構成がよくわかる写真。収納や客間を兼ねるロフト部分の天井高さを確保するために、全体の大屋根は中折れ式の片流れ屋根になっています。
玄関および三角形のトイレ見返し。上部がロフトになっています。
キッチンおよび洗面・浴室は最短の連続動線でまとめています。キッチンは奥さんのこだわりが形になったオーダーキッチンです。奥さんの身長が高いため、特に高さ関係にはこだわりました。
敷地東側の広がりを借景として取り込んでいます。薪ストーブは旦那さんのこだわりの一品。とても快適だそうです。