横浜市南大田 斜面地の家
外観(南面)。
画像の最下階は、南面以外は地中に埋もれているので、建築基準法上、地下室となっています。
南側に窓があるので、地下室でも地上階と変わらない採光を確保しています。
「既存二段擁壁の上部擁壁(約2m高)に亀裂等が生じているので、上部擁壁を撤去改修し、限られた予算内でこだわりの住宅を建築したい。」
既に約2年間で、殆んどのハウスメーカー、工務店数社で計数10社との打合せ等を繰り返し、
契約寸前まで至って白紙撤回で、ご要望・予算と実際に提案される費用と計画に開きがあり行き詰っていたようでした。
既存二段擁壁の亀裂が生じている上部擁壁(約2m高)を撤去し、南面オープン地下室(RC造)とし、
その上に木造3階建てとした4層プラン。
今まで打合せしたきた設計事務所・ハウスメーカー・工務店では、建築基準法・施工・予算的にも無理と言われ続け、
諦めていた理想の間取り以上の卓越したプラン・企画力と今までの斜面地建築での実績。
最初に土地を拝見した時点で、平面プラン、外観は殆んど頭の中で描かれていました。
土地は南傾斜で、日当り、通風、眺望の全て良好な土地で、土地がプランを既に導いているといっても過言ではないほど、明確でプランに迷い無く、要望についても1点を除き、取り込む事ができました。
ただ、除いた1点の要望とは予算であり、今迄に地階・3階がないプランでも予算オーバー、仕様ダウンを迫られた施主Mさんにとっては「絵に描いた餅」だったと思います。
最初の概算見積で2千万円以上オーバーでしたが、施工会社の尽力や、仕様の見直し等を約半年間諦めずに十数回行ない、最終的には当初予算に約200万円プラスして着工・竣工しました。
この住宅の成功は、自分たちの要望に妥協せず、厳しい予算の中で可能性を追い求めたMさん夫婦の情熱によるものです。
又、いつもながら厳しい予算の中で施工して頂いた施工会社にただひたすら感謝しております。
外観(南東面)。
外観(南西面)。
1階リビング。
地階シアタールーム。
1階ベランダ。