<蕨のコンパクトハウス/Saさんの家>蕨市
南面道路側外観。左手は車いす用スロープ。南も西も道路側に塀を作っていない
・木の香る家にしたいこと
・体に負荷のかからない素材でできていること
・動線の合理性と開放感
・巣立った子供たち家族が泊まりに来る時のためのエクストラのスペースが欲しい
東南の角地の敷地35.7坪に建つ、極めてシンプルでコンパクトな家です。
基本的には、夫婦2人が1階ですべての生活をスムーズに営めるように開放的な空間を用意し、その中で回遊できるふたつの動線を取り入れています。
この回遊動線は将来的に介護が発生した時に必要なフレキシビリティーにも対応しています。
2階には、必要ならば建具を取り払ってワンルームにできる2部屋を設けていて、今後の家族構成の変化にも対応できるプランとなっています。
主に埼玉県産材を使っていますが床のカラマツのむく板は岩手県産です。
インテリアの素材は、撥水加工の和紙、ケイソウ漆喰、杉のむく板、カラマツのむく板といった自然素材です。
外部も杉板、左官仕上げと手仕事が現れる仕上げとなっています。
また近隣の友人のため、及び自分たちの将来のために車椅子でリビングにアプローチできるスロープがしつらえてあります。
自然素材に囲まれて、木の匂いが漂って気持ちが良いです。歳をとってきたので、家事動線が短く設計されていて、全体が開放的に作られていて大変楽です。1階南面の大きい開口部が気に入っています。
西面道路側外観。外壁仕上げは1階は杉板、2階は左官仕上げ。左端に雨水貯水タンクを設置
主要スペースをすべて引き戸で仕切って、必要に応じて引き戸を開放出来る、開放的な家のリビング・ダイニングです。正面の机は大工工事による作りつけです。
1階リビング・ダイニング。左手は作りつけ机のある書斎コーナー。奥は対面式キッチン。
1階リビング・ダイニング。書斎コーナーから畳スペース方向を見る。畳スペースとリビング・ダイニンの間の引き戸はすべて壁の中に引き込まれている状態。
1階畳スペース
1階玄関 。右手は花台+ベンチ
1階洗面脱衣室。バリアフリーを意識している。
2階個室①② 引き戸で仕切ることができる
2階個室①② 。奥の畳は置き畳