T-house

●設計事例の所在地: 
神奈川県川崎市
●面積(坪): 
142m2(43.0坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

カーサ・ブルータス掲載時の外観写真。
T-house
東京郊外の30年の歴史を持つ住宅地に建つ。南に続く家々の隙間の位置に合わせて2階にテラスを設けている。これは室内に光、風を導く装置であり、道路側の立面にユーモラスな表情を与えるものになっている。外壁は2種類のサイズのパネルをランダムに張り、横目地にはアルミの水切りを壁面から少し飛び出るように取り付け、単調にならないようにしている。

T-house
A house located in a residential area in a suburb of Tokyo. A terrace is built on the 2nd floor, and its position is set in a space between houses which stand to the south of it. The terrace brings sunlight and wind into the rooms, and also gives a unique view from its elevation. Two different types of panels have been randomly put on the exterior wall. Aluminum drainers have been installed at horizontal joints, sticking out of the wall, in order to avoid monotony.

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

この家は南北に位置していまして、南側に庭をとっていてほぼ全面が窓になっています。それに対して北側の道路側はあまりオープンにしていません。この構成はよくあるもので、通常は北側には小さな窓が設けられます。それが街並みを規定してしまい閉塞感のある街並みを生み出してしまいます。ここでは2階にスリットテラスを道路に対して直角に設けることで、道路からの視線はさえぎり、光は存分に取入れ、時折住人の姿がみえることで住人の息づかい・気配を感じられるような住宅を目指しました。こうした小さな工夫がよい街並み・よい街を形成していくのだと思います。

その他の画像: 

周辺状況。わずかにスリットテラスが見える。

スリット状のテラスが南北に設けられている。テラスの両側は全面ガラス。
道路からの視線はさえぎり、光は存分に取入れ、時折住人の姿がみえることで住人の息づかい・気配を感じられるよう工夫しました。

スリットテラスからの眺め。住宅と住宅の間をねらって、遠くまで視線が抜けます。

1階のインテリア。南面開口、2階のスリットテラスから階段室に落ちる光でとても明るい室内です。

設計者

ユーザー 一級建築士事務所 タステン アーキテクツ 山口 尚之 の写真
オフライン
Last seen: 11ヶ月 3週 前
登録日: 2012-07-24 10:22