片瀬山のいえ
![](https://kaiin.kentikusi.jp/sites/default/files/styles/w700/public/NH-03.jpg?itok=REc1cs90)
建物を南北に貫くセカンドリビング
長年連れ添った夫婦の終の住処で、それぞれの時間を大切にしながらも二人で生活がおくれる住まいを希望。土地の特性を活かしたすまい。自然素材、自然通風など積極的に取り入れたい。
「あらゆる可能性を探ってくれそうだから」と伺っています。
閑静な住宅地に建つ定年を迎えた夫婦のための住宅。ゆっくりとした時間をお互いが程よい距離感で過ごせるよう生活時間と空間をシミュレートしながら計画を進めていきました。南側の庭に向く心地よいリビングとは別に、セカンドリビングと名付けた空間がこの住宅を特徴づけています。セカンドリビングは建物を南北に貫く2X7M、天井高さ2~4Mのトンネル状の空間で2階に位置する猶予空間のような場所で、お二人それそれの時間、お二人で過ごす時間をともに内包するような使い方が可能です。家全体でお互いの気配が感じられる心地よい安心感のある住宅を目指しました。
また、基礎断熱を施し蓄熱暖房機を床下に設置し、床下の安定した空気とともに全室を暖め、夏は床下空間を解放し冷やされた空気を数台のファンで上部に送り、基本的な冷暖房をまかなっています。それは、湘南という温暖な土地であることと、エアコンに頼らない生活を好まれることを活かした計画です。床や天井には無垢板を用い壁は珪藻土仕上げとし、通風計画も綿密に行いました。
「床下空気の積極的利用など設計者と一緒に挑戦した結果、コスト面、機能面でも大満足な家となりました。」
![](https://kaiin.kentikusi.jp/sites/default/files/styles/w700/public/NH-02.jpg?itok=lVWJ6XhP)
セカンドリビング。2X7M、天井高さ2~4Mのトンネル状の空間
![](https://kaiin.kentikusi.jp/sites/default/files/styles/w700/public/NH-01.jpg?itok=fK_y98vg)
外観。閑静な住宅地に建つ。
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寝室1 床や天井は無垢の板張り。壁は珪藻土塗り。自然素材で本物の材料は趣きのある経年変化が期待できます。
![](https://kaiin.kentikusi.jp/sites/default/files/styles/w700/public/NH-05.jpg?itok=5a_Cuw_n)
床下の安定した空気を取り込むために床に設けられた孔。基礎断熱を施し、床下には蓄熱暖房機を設置し家全体の暖房をまかなっています。ランニングコストも安価で身体にも優しい輻射暖房です。夏は床下の涼しい空気を2階までファンで取り込みエアコン無しを実現しています。
![](https://kaiin.kentikusi.jp/sites/default/files/styles/w700/public/NH-06.jpg?itok=AgO6dM8m)
寝室2 床や天井は無垢の板張り。壁は珪藻土塗り。自然素材で本物の材料は趣きのある経年変化が期待できます。
天井高さを十分に確保し、室内に梁現しにしています。