<ふたりの家へリノベーション。上下階を結ぶ光と階段空間/Nagaさんの家>川越市
ご夫婦ふたりの為だけの家へとリノベーション計画を行いました。まず現在の住まいの設計図から大体の構造を推測し、希望の内容が実現できる可能性を予想して予算の掛け方をアドバイスするところから始まりました。構造の診断の上で補強を加えながらオープンキッチン、階段、吹抜けを重点的に改造しています。壁紙の青はご主人の強い希望。一部アクセントに白い壁を提案。青と白の調和で整えた提案です。
五人家族の住んでいた住宅の細かい部屋の連続は、狭くて息の詰まるような間取りでした。暗く壁に囲まれ、隅に追いやられた閉鎖的なキッチン。ふたりが離れていても、繋がりのある空間は同じ部屋に居なければ実現できそうにないこと。構造的に無理な部屋わりをしていた構造的欠陥のある住宅です。
他の建築サイトの計画。「相談した他の建築士や工務店さんからは、出来っこないと初日から言われた計画に、可能性ありと具体的に説明をてくれたから・・・」とのこと。
上下の階を結び、どこに居てもご夫婦がなにか繋がっている雰囲気を感じる空間の実現の為、中央に吹抜けを確保して、その中に階段も新造して旧階段を収納空間として隠ぺい。二階の階段周囲の床も光を一階に落とすスノコ状の構造にした。階段が部屋から廊下に出て二階へ行くという、一度関係が切れてしまうのを廃止したのも大きな選択だった。「二階は全て青い壁に・・・」という要望から暗く成り過ぎないように、照明やアクセントとなる白い壁の提案などに苦心した。
2階の壁裏の洗面空間。以前は白い壁の右側に3つの洋室が並んでいた。
1階の図面
2階の図面
昼間は2階の南面窓からの陽ざしが、夜はピンスポットの灯りが格子越しに落ちてくる。
昼間は2階の南面窓からの陽ざしが、夜はピンスポットの灯りが格子越しに落ちてくる階段に面して壁に囲まれていたキッチンを開放し、オープンキッチンに変更。夕方は格子越しに夕陽の紅をかんじる空間。