和|建築家の設計事例

空気と景観のよい環境で老後をお過ごしになりたいとのご要望でした。
景観を活かすため、お風呂から初日の出が見えるようレイアウトしたり、裏山に向かって大開口を設けるなど、外部との関係を大切に計画を進めました。

懐かしさを感じる、大きな昔ながらのたたき土間や廻り広縁のある、自然素材・新築の古民家スタイルの家です。玄関から廻り広縁や居間等を通ってぐるりと廻れ、2つの階段によっても、2階ともぐるりと廻れる楽しくて家事動線も楽な、風情ある家です。

鉄骨3階建でもともとは住居兼事務所だった建物を骨組みだけを残し、
小規模ホテルへと転換しました。
主な利用客はオーストラリアなどの海外であり、
随所に"和"を感じられるような空間に仕上げました。

「そう云う大きな建物の、奥の奥の部屋へ行くと、もう全く外の光が届かなくなった暗がりの中にある金襖や金屏風が幾間を隔てた遠い遠い庭の明りの穂先を捉えて、ぽうっと夢のように照り返している。(中略)私は黄金と云うものがあれほど沈痛な美しさを見せる時はないと思う。

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