自然素材|建築家の設計事例

長く狭いアプローチの奥にある、閉鎖的な旗竿型の敷地に建つ木造2階建の住宅の周囲には、南側の僅な余白を残し、隣接建物がぴったりと囲んでいた。既存建物は、内部も小さく間仕切られ、昼間でも真っ暗に近い。また、幾度かにわたる改修や増築の跡も多く見られた。

ご高齢のお住まいということで、平屋で、段差のない家にしました。
家の中の建具は、全て引き戸なので、開閉しやすくしています。
さらに、座ったり、立ったりすることがしやすいように、掘り炬燵を採用しています。

プライバシーを確保しながら冬の日照を

既存の正面が東向きで日当たりが悪かった為、曳家をして90°向きを変え日当たりを確保しました。
座敷廻りは当初の様子を残し、土間側には中廊下、収納を新たに設けて使いやすい生活空間に整えました。

今回の住宅は建て替えでお施主様は3回目の建築という事もあり
細部にまでこだわりがあり、やりがいのある内容となりました。
既存の庭造りを崩さない様な配置計画を行い、希望通りの間取りが完成致しました。

「橘の家」は、アトピー性皮膚炎患者である30代の女性とその夫、および親夫婦のための2世帯住宅の建て替えでした。

屋根;耐久性の高いフッ素樹脂塗装鋼板を採用しました。
外壁;耐久性、防汚性の高い磁器タイルを採用しました。
特に水廻り動線については機能性を重視した平面計画としました。

玄関を入るとすぐに土間のリビング。土足のまま違和感なく入ることが出来ます。そこには要望のあった薪ストーブを設置し、背後の壁はご夫婦の要望で大谷石を張りました。リビングには大きな窓から明るい日差しを取り込み、夜空の星やお月様まで楽しめます。

3階建てで最下階を半地下にするということで、予算をいかに抑えるかということを追求しました。
さらに、敷地の大きさ以上の空間ボリュームを感じてもらえるように、視線の抜け方や、光の取り入れ方などを
1/10模型などを使い検討しました。

季節を感じて暮らしたい!…そんな施主の思いに応えて、庭に面した窓には、四季の彩と光を取り込む、繊細な和紙障子がはめられました。建物の内部も、建具・障子の開閉によって、空気の流れと、光の調節ができ、エアコンなし、ストーブ1台のローテクながら、夏も冬も快適な暮らしを実現しました。

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