住宅|建築家の設計事例

三方を囲まれた住宅密集地で、南北に細長い敷地です。
全部屋を明るくするため、中庭を各部屋が取囲む、コの字型の住宅にしました。
「お婆さんに新しい家を建ててくれ。」建築主のお父様は、そう言い残してこの世を去られたそうです。

現況の庭やアプローチを極力残し、主要室や浴室からその庭が見えて明るい部屋にする為に、1階計画平面プランの窓位置と庭位置関係を、何度も現場確認して練り上げていきました。

防音、断熱両方の性能を満たせると言う事で1階ピアノ室周りはセルロースファイバー断熱材を使用しています。又高台の好条件をより生かすために生活のメインスペースを2階に配置しています。

抽象的なお客さんの希望を具体的な形にしました。

施主がこだわりを持っているだけに、当方もでティールに気を使いました。予算的にも十分になく、まして施工業者が変わったのでコストが必要以上にかかりました。ただ、材料など安く仕入れる関係を知っておられたようで、その面はお任せしたことでデザインに集中できました。

家ではゆっくりくつろぎたい、との想いから中庭として閉じられた中に開放的な空間を設置しました。

混構造ならではの設計・施工方法に悩みました。

2階リビングとして、屋根勾配を利用した一つ屋根の下の大空間としました。
ステップフロアを設け、リビングダイニングをゆるやかに、キッチンは手元を隠し緩やかに区切っています。

自然素材を中心に用い、木のぬくもりを感じれるように無垢フローリングを使いました。
又、栂の造作材、壁は漆喰塗料を用いるなど、新建材は用いないことにこだわりました。
2階のサンルームから階段を介してリビングに採光を取り入れるようにして採光通風を確保しました。

広い家ではないものの、ご主人が家でも仕事ができるスペース、
仕事上必要な書類を格納できるスペースをリビングの近くに設けたいというご希望がありました。
そこでキッチン脇の道路を見通すことができる位置に造り付けのデスクカウンターを設けました。

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