住宅|建築家の設計事例

豊かな自然に恵まれた高台の家。家の中心となる居間の北側は市街を見下ろす絶好のロケーションを持つ建物です。南側には中庭を配する事で十分な採光を得つつ、プライバシーの守られた空間を得る事を狙いました。80坪弱と広めのすまいですが吹き抜けや中庭を介して互いの気配が感じられる空間構成としました。

中庭を囲むU字型プランにして、1階には玄関とは別の裏動線をつくり浴室へ行けるように
しました。2階にLDK、子ども部屋も中庭を隔てたキッチンの対面に配し、スタディコーナーはリビングの一角にし、どこにいても気配が感じられるような明るく開放的な住まいになりました。

日高の家が竣工して6年が経過した様子です。
(雑誌取材撮影写真)

住まいのデザインは、もともとある希望を形にする事も大切ですが、見つけられなかった価値を形にする事も大切な事だと思います。今回の場合、中庭でどんな楽しい事をするのかという所が、大きなポイントになりました

生活をする中での付かず離れずの距離感を意識して建具、壁の設計や家具のデザインをすると共に、天井の高さや素材を変える事で得られる垂直方向も水平方向にも広がりのある空間を心がけました
その建具と壁の組み合わせは開閉する事で四季の気温差に応じた部屋の使い方が出来る様にもしています

1Fを親世帯、2F,3Fを子世帯としています。親世帯は面積が限られるため、建具を可動間仕切りのように利用し、すべてオープンとするとおおらかなワンルーム空間となるように設計しています。リビングからは、ウッドデッキのテラスがつながり、冬には大きなクリスマスツリーをかざっているそうです。

動線の無駄をなくし、廊下をダイニングにとりこむことで広い空間を確保しました

1階をパブリックゾーン2階はプライベートゾーンと位置づけた。
しかし、完全に異なった空間とはせず、1階LDKに吹抜けを設けることで2階の雰囲気を感じることができるよう設計した。
 

本宅にご両親と同居されていたご夫婦のために離れとして建てた住宅。

南の軒の出を深くとることで、夏の日差しを避け、冬の太陽光線を部屋の奥までとどかせ、南面の吹き抜けの大開口で、取り込んだ太陽熱を居室に循環させている。

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