オーナー3住戸+賃貸2戸+アトリエからなる集合住宅です。戸建住宅のもつ独立した趣きと、集合したことから生まれる「共に生きる共感」とを合わせて感じることができる建築をめざしました。
全体のイメージはモダンでデザインアクセントをクラシカルなもので計画しました。例えば白色を基調としていますが、手すりや階段等々に黒色を配し、クラシカルな雰囲気を醸し出しています。
クライアントは、夏も冬もTシャツ1枚で過ごせると喜こばれています。それは、私がパッシブソーラーデザインを使ったからです。日出日の入の方位、南中高度を計算し、軒の出と高さをデザインしています。断熱にも、当然配慮しています。
大きな川の北側に堤防道路の下に面して建つお宅を建て替えることになりました。
間取りもそうですが、中庭に立つシンボルツリーの提案をとても気に入ってもらえました。
宿場町として栄えた街並みを崩さぬよう、和の要素を現代の要望にちりばめながら、和モダンの建築を提案できるよう考慮し、ピーラー材を外観に多く用い、自然素材を取り込む様に心がけました。
施主の希望は、大屋根とメンテナンスの掛からない建物でしたので、銅板とタイルを採用しました。
変形の傾斜地にご希望の機能を叶えながら予算内に納めるのは難しかったです。
水回りは戦前の位置のままであり、暗く冷たい廊下を渡って食事を運ぶなどの不便極まりない動線を解消し、快適な老後を送れるようリビングの横に配した。
リビングに奥行きの広いアイランドキッチンを配置し、壁側の家電棚・収納ワゴン(ともに大工工事)にも作業スペースを作りました。 4人で調理をするのに十分な空間です。