本計画は、江戸時代に整備された東海道五十三次の宿場町のひとつ「水口宿」沿いに建つ古い街並みの残る計画地です。その為、周辺の生活道路となっている前面道路や敷地は狭く、南東角地という好立地ながら道路と建物の間に広いスペースを取ることが出来ず、南東側に開けた建物を建てにくい立地条件でした。
一つ目のご要望の「リビングダイニングをすべて吹抜けの大空間にしたい。」からスタートしたこのお家。
この住宅が建つ敷地は市街地の外堀に位置し、山裾に広がる閑静な住宅街の一角である。敷地形状は十分な広さの真四角な整形敷地。敷地に立つと自然環境の恩恵を受けた、
傾斜の処理をローコストで実現するため、RCの基礎高さを最も抑えられる配置計画としました。鉄筋コンクリートの基礎は、木部材と比較し割高な部材だからです。
「青色が好きなんです。」
設計がほとんど終わりかけた頃に、クライアントから初めて言われた言葉です。そこから方向性が落ち着いて、様々な青色をちりばめた住宅となりました。
環境の良い住宅地に建つ住宅です。ご実家の南側の庭に建てる計画でした。ご実家はこの庭に面して居間など主要な部屋が配置されています。
お母様の住まいは、玄関は共有しつつも、別の勝手口的な玄関を設け、室内には簡易なキッチンもあり、メインの食事以外は単独で済ませることができるようにしています。
築30年・木造住宅のリノベーション計画です。元々いい雰囲気の建物だったので、最大限にその良さを生かしました。
古くからこの地域に馴染みのある店主が開いた喫茶店です。店主が長く使っていた古家具や古建材、床下や天井裏を調査した際に発見した昔の床材や土台などを再利用して新しい場を作っています。
寄棟屋根とし勾配を少し緩やかに、軒の出を通常より長く、平瓦を採用することにより、重厚感のある外観にしました。軒の出があるので、外壁や窓の汚れを軽減し、雨や紫外線からの劣化も軽減できます。